■列車紹介

◆概要とダイヤ編成上のポイント
以前は高速・快速・普通だけであったナナ快線の種別ですが、乗り入れの拡大に伴って、現在では超特急・新特急・特急・高速・急行・通勤急行・快速・直通快速・普通の8種類まで増えていきました。
ちなみに特急は全車指定席と全車自由席の2種類があります。なお、ダイヤ編成上で次の点に留意されているようです。

1.急行以上の最高速度は130km/h運転であるが120km/hでも定時運転が可能な余裕を持たせること。
2.高原都市線の朝ラッシュ時ピークも最速110km/h運転を行い、七郷高原都市からのナーナリア中央または桜美線七郷まで十分通勤可能にさせている。
(七郷風音台やききょう台の住宅販売促進のため )
3.湾岸線は特に他社線との競合が激しく、なおかつ思い切った運賃の値下げが出来ないので、高原都市線同様朝夕ラッシュ時でも最速110km/h運転を前提としたダイヤ設定である。
4.短距離の利用の促進および通学の利便性を考え都市区間昼間の普通は15分間隔にしてフリークエンドサービスに考慮する。
5・普通のみの停車駅からターミナル駅への利便性を確保するため、緩急結合(緩急接続)型が可能な限り取れるようにする。
6・七海道経済の発展に資する都市間輸送と近郊輸送の両立を目指す。

◆運転される列車の概要 ※記述の無い列車も存在します。2020年01月現在
■超特急『ソルシエール』(全車指定席・水翼興産水翼本線回り)
 ナナ快2300系0番台・100番台、ナナ快2900系で運用
超特急『ユースティア』(2019年夏ダイヤよりさわたり鉄道経由に美浜発着に移管)と対を成す列車として設定されましたが、現在は葉潮蓮見台本線高町−奥七郷温泉間で運行。朝ラッシュ時を除いて60分間隔で運転で、水急と阪京の運賃計算キロが異なる問題についてはICカード経路認証システムを太田丘陵にある水翼本線−阪京短絡線に設置することで正確な運賃計算を行うことや、特別企画乗車券「みなばね2枚きっぷ」「みなばね4枚きっぷ」「ななさと2枚きっぷ」「ななさと4枚きっぷ」は水翼興産・さわたり鉄道・阪京とも収入分配が行われております。なおインターシティーネットワークス各線では定期券と座席指定券でも超特急・特急の利用は全列車可能となってます。

■新特急『ミシェリア』(全車指定席)
 ナナ快2300系0番台・100番台、ナナ快2900系・フェザーラインFL10000系で運用
2019年夏まではナナ快線経由で運行されていた超特急『ユースティア』のさわたり鉄道美浜発着化による系統分離に伴い、阪京姫宮または阪京月宮神宮−ナナ快すすき原線経由−錦急錦野または錦野港間で運行を開始しました。
朝ラッシュ時を除いて60分間隔で運転で、七郷フェザーライン内での都市間速達性を確保する一方で、ナナ快内での通勤通学需要にも対応させるため、ナナ快すすき原線経由に変更して停車駅が多くなった設定となっております。
特別企画乗車券「みなばね2枚きっぷ」「みなばね4枚きっぷ」「ななさと2枚きっぷ」「ななさと4枚きっぷ」もこれまで通りナナ快内では使用可能となっており、『ユースティア』との乗り継ぎ利用にも配慮したダイヤ設定となっております。


■特急『すずか』(一部指定席)
 海神MR30000系+海神MR5000系、木鉄9000系+木鉄500系で運用
木野鉄道線篠原・中坪から七郷国際空港を結ぶ七郷国際空港へのアクセス列車として一部指定席特急列車として運転されています。
以前は羽衣町発着の列車は『ワルキューレ』と名乗っておりましたが、七郷国際空港アクセス列車の名称を『すずか』に統合することとなりました。
概ね、昼間30分に1本の割合で運転されております。

■特急『あやしま』(一部指定席)
 彩急DR7000系0番台・700番台(ナナ快)で運用
旧沢渡高速鉄道時代から運行されている花岡−彩都中央間を結ぶ彩都急行のディーゼル特急です。乗り入れキロ精算の関係で車籍がナナ快電鉄のDR7000系700番台車が使われる場合もあります。

■特急『くるすがわ』(全車指定席)
 ナナ快2300系100番台、ナナ快2200系1000番台で運用
政治機能を倉賀野地域に移したことにより、来栖川や白雪高原への交通アクセスの利便性向上が七海道政庁より求められたことから来栖川港-倉賀野中央-白雪高原間で設定されたローカルな特急列車です。現状ICカードの経路認証システムが必要となる系統であることから、ナナ快2300系100番台のみの運用となっておりましたが、『ミシェリア』運用開始による編成不足のためナナ快2200系1000番台も一部が使われております

■高速(阪京線-ナナ快線直通 およびナナ快線内運転)
 ナナ快2700系0番台・500番台・550番台、ナナ快1700系0番台・500番台・700番台・1000番台、フェザーラインFL3000系で運用
月宮神宮または片瀬空港−奥七郷温泉系統で10両または12両編成で運転されますが、ナナ快すすき原線を通る関係で遠回りながら、ナナ快線から来栖川での乗り換えなしで月宮神宮まで行くことができます。
また平日はナナ快すすき原線各駅から七郷都市圏への長距離通勤に対応するため、月宮神宮駅西構内引き上げ線に留置されますが、2020年夏ダイヤで月宮神宮駅改良および阪京本線内のデジタルATC化には対応できていないため、片瀬空港発着で来栖川で阪京本線内急行に接続となる予定です。

■高速(ナナ快線−七郷フェザーライン直通)
 ナナ快2700系0番台・500番台・550番台、ナナ快1700系0番台・500番台・700番台・1000番台、フェザーラインFL3000系で運用
野垣−新咲田間の系統で10両または12両編成で運転されますが、ナナ快すすき原線を通る関係で遠回りながら、ナナ快線から山比坂での乗り換えなしで七郷フェザーラインに入る系統です。
ナナ快1700系運用の場合には単独運転は1000番台の動力車増強編成を連結させる必要があります。
大型連休中には満席になる超特急を補佐するために通常ダイヤをつなぎ合わせた上で運用を新ME3000系に変更、阪京線内急行で水翼興産神楽岡線高速で水翼−新咲田の長距離運用もあります。

■急行(木鉄線-ナナ快線-海神高速線直通 木鉄直通は朝夕ラッシュ時のみ)
 木鉄9000系・9030系、木鉄12000系、海神MR30000系・MR20000系、ナナ快1100系、ナナ快1500系0番台・150番台、ナナ快1600系で運用
篠原(一部御桜)〜高城町へ向かう系統です。以前は七郷国際空港アクセスの特別料金不要列車としていましたが、木鉄線方面からナナ快線方面への通勤・通学利用もあります。
通勤電車としては異例の長距離運用で昼間は30分間隔で運転していますが、中坪−咲江間の区間運転を行う準急も設定され補完されています。
2009年の秋期ダイヤ改正以降良ノ浦で超特急または特急の通過待ち合わせを行うことが多くなってしまったところが痛いところではないかと思います。

■S急行(彩都急行線-ナナ快線−白雪線直通)
 DR7000系0番台・700番台(ナナ快)+白雪S500系200番台・700番台、ナナ快1600系
入出庫を除いて主に彩都中央−白雪高原間での運行がメインで、使用車輌は彩都急行線内は気動車単独運転,ナナ快線内電車+気動車を併結させて10両または12両編成、白雪線内は電車単独で6両または4両で運転となり、併結運転中は列車番号にSD・DSまたはSN・NSになります。
基本的には中坪での分割併合作業に余裕を持たせるため、ナナ快普通と接続も持たせています。
直通運転とは別個で野球・大型同人イベント開催時には開始時間・終了時間にあわせて彩都中央〜中坪間で線内特発を行っている他。また年間4試合あるホワイトソックスの試合開催時には「がんばれホワイトソックス!」や「優勝!ご声援ありがとうございました。」の補助標識が取り付けられることもあります。
運転扱いが難しいことから電車と気動車の両方の免許を持ったナナ快の運転士が特別行路を組んでおります。この乗務ができる運転士は「匠」という称号が非公式ながらあるらしいです。

■急行(木鉄線-ナナ快線-七郷フェザーライン直通・昼間のみ)
 木鉄11000系、木鉄12000系、ナナ快1100系、ナナ快1600系、木鉄9030系、フェザーラインFL2000系で運用
篠原(一部御桜)〜新咲田を結ぶ系統です、平日・休日ともに昼間のみの設定です。、木鉄線方面から山比坂方面への需要の多い時間帯を狙って設定されております。
長らくこの系統は先頭電動車必須のため運用車輌が限定されておりましたが、機器更新された一部のナナ快1600系も充当可能となりました。

■通勤急行(ナナ快線湾岸線−七郷フェザーライン直通・朝夕ラッシュ時のみ)
 ナナ快1100系、ナナ快1600系、フェザーラインFL2000系、フェザーラインFL3000系で運用
七郷フェザーライン直通の高速を補完し、平日・休日ともに朝夕ラッシュ時間帯のみ設定で、山比坂駅通路の乗り換え混雑緩和・遅延の波及防止のために設定された種別となっており、ナナ快複々線区間では緩行線側を走行という設定となっています。
ナナ快中坪−七郷フェザーライン新咲田間を結ぶナナ快線内普通・七郷フェザーライン内急行となってます。
長らくこの系統は先頭電動車必須のため運用車輌が限定されておりましたが、機器更新された一部のナナ快1600系も充当可能となりました。
■直通快速(木鉄浜街道線・ナナ快千里花岡−七郷市交玉袋線直通)
 ナナ快2700系0番台・500番台・550番台、ナナ快1700系0番台・500番台・700番台・1000番台で運用
2018年春より朝ラッシュ時のみ木鉄浜街道線からの直通運用に変更しました。ナナ快玉袋発着が1時間に2本、ナナ快湾岸線の複々線区間では基本的に緩行線走行となります。中坪ではフェザーライン直通の通勤急行または急行に接続される設定となっており、ナーナリア中央または山比坂方面への利便性も確保された設定となっています。玉袋線のスクリーンドア設置対策で変則4ドア車を限定使用しております。

■快速(ナナ快湾岸・高原都市線、一部ナナ快大前線直通)
 ナナ快2700系0番台・500番台・550番台、ナナ快1700系0番台・500番台・700番台・1000番台で運用
主に野垣〜七郷高原都市で運行され、高速と同じく瞬間最高130km/h運転を行っています。複々線区間の多くでは緩行線走行で、朝夕ラッシュ時は大前線方面の5両編成を名賀豊野で分割・併合する運用があり、名賀豊野〜野垣間は12両編成での運転となるものもあります。昼間は大前線直通を行わずに高速の合間を埋めるように30分間隔の7両編成で運転されます。この列車は野垣始発すすき原線・来栖川線快速に同一ホーム上で接続しているために、休日は野垣駅での席取り合戦、俗に「野垣ダッシュ」が繰り広げられているそうです。

■快速(ナナ快すすき原・来栖川線)
 ナナ快1300系0番台・100番台で運用
ナナ快すすき原線と来栖川線を直通で運転する快速で、豊中−野垣間で昼間は30分間隔で運行されています。
1300系0番台+100番台をつなげて5両編成を組んで運転が殆どですが、ナナ快来栖川線区間で平行道路の渋滞の影響による乗客増が予想される時にはナナ快来栖川線普通も含めて最大10両編成での運転となる場合もあります。

■普通(ナナ快七郷線-海神高速線直通)
 ナナ快1500系100番台・150番台、ナナ快1600系、海神MR20000系で運用
2007年10月に中坪−さくら平間の線増が完了に伴い、これまでさくら平折り返しであったナナ快七郷線の普通列車ですが、一部を除いてほとんどが中坪まで延長運転されるようになりました。ナナ快七郷線を経由して海神高速線へ直通する系統ですが、山比坂(地下ホーム)または海神高速線向谷で折り返し運用も多く存在します。なおこの普通列車はナナ快車が多く受け持っています。

■普通(ナナ快湾岸・高原都市線)
 ナナ快1400系、ナナ快1500系0番台・200番台、ナナ快1700系0番台・500番台・700番台・1000番台、東西8000系、木鉄9000系で運用
主に野垣−名賀豊野、花穂川−七郷高原都市、ナーナリア中央−七郷高原都市、名賀豊野−大前といった形で優等列車の直通運転の関係で運転系統は細切れがちながらも昼間は10分〜15分間隔で運行されています。車輌は湾岸線、高原都市線では主に加速が強いナナ快1600系や高速や快速運用の間合いで1700系0番台や500番台、700番台も7両で使用され、大前線の普通は昼間5両で運転します。またナナ快すすき原線内運用は1500系0番台の他に東西電気軌道の8000系も普通列車に充当されますが、花岡スタジアムでのプロ野球ホワイトソックスの試合開催時には「がんばれホワイトソックス!」や「ご声援ありがとうございました。」の補助標識が東西電軌車に取り付けられることが期待できるでしょう。

■普通(ナナ快千里花岡線)
 ナナ快1800系で運用
中坪-花岡で線内のみでナナ快1800系が使用されております。
■普通(ナナ快線来栖川線・ナナ快すすき原線)
 ナナ快1000系、1300系0番台・100番台・ナナ快1400系、ナナ快1600系で運用
1300系0番台+100番台をつなげて5両編成を組んで運転が殆どですが、ナナ快来栖川線区間で平行道路の渋滞の影響による乗客増が予想される時にはナナ快来栖川線快速と同様に最大10両編成での運転となる場合もあります。なおナナ快1600系で運転時には6両編成となります。

■普通(ナナ快大前線)
 ナナ快1600系、ナナ快1700系0番台・500番台・700番台・1000番台、ナナ快2700系0番台・500番台、ナナ快2200系0・200番台で運用
線内運用では砧堤-大前間延伸開業時にナナ快2200系を導入しましたが、ナナ快1600系や木鉄9000系が使われております。一部はナナ快高原都市線直通がありますが、こちらについては運用の都合でナナ快1700系や2700系が使われております。

◆最後に
このような形でまとめましたが、ナナ快線の列車の運転形態は乗り入れが多岐にわたっているため非常に複雑です。それゆえに列車の遅れの波及が大きくなったり、需要のある列車が増発できずに朝夕ラッシュ時間帯でもないのに混雑する列車が存在するといった問題を抱えています。現在では西山田〜名賀豊野間で複々線となったため、複々線をフルに活用して遅れを最小限にとどめたりといった方策が行われていますが、緩行線走行で追い越しができる駅を増やすなどを行われるなど、ナナ快線のダイヤ編成はまだ当分試行錯誤が続く見通しです。

 ■戻る